青島見聞

 日本人なら、大連に親近感を覚える人が多いかもしれないが、実は青島も、日本の管轄下におかれて30年という歴史を持つ。


 最初はドイツ人がやってきて、漁村だった青島を町に作り上げた。今でも旧市街に欧風建築や石畳みの道が多く残っているのは、そのためである。ドイツ人の後、日本人がきて、工場・住宅・学校・公園などを作ったほか、松とさくらの木も植えた。こうやって青島の町ができた。


 観光にきた日本人の友人たちはみんな、中国に来ていると思えない、という。そんな美しい欧風の町ーー青島。都市開発が進み、由緒ある建築物でも保存とならなかったものは、どんどん姿を消していっている。青島観光するなら、ドイツ建築が残る旧市街を歩き回るのがおすすめ。中に、当時の日本邸宅もある。