中国語「ピンイン」の父ー周有光氏を悼む

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はじめての落語@天満天神繫昌亭

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新年好!!

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HPリリースしました

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中国語検定とHSK

 今、日本で最も就・転職に「効く」中国語の資格試験といえば、HSK中国語検定の2つです。(詳しい情報は、それぞれのサイトで確認できます。)

 

 中国語検定(中検)は、日本で考案されて、日本語⇔中国語の通訳翻訳能力を測ることが主な目的とされるのに対しHSKは、中国で考案されたものです。HSKは、中国語のTOEIC版と言われ、中国語によるコミュニケーション能力を測ることが主な目的となっています。また、世界で広く認められている中国語能力試験でもあります。

 

 中検3級もHSK3級も、生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができるとされるレベル。個人差はありますが、1~2年をかけて勉強すれば、比較的高い確率で合格できます。

 

  近年、中国語のできる人材に対するニーズが高まる中、就・転職の際、中国語資格として、中検またはHSKを持っていれば、有利になるといえます。

中国では、「緑色の帽子を被る」とは禁句?

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ナンバープレート「1688」

 ホテルで働く人がこんな話をしてくれた。ホテルにやってくる中国富裕層の人々の車、そのナンバープレートにみんな「1688」と書いてある。それは、いったいどういうことなのか、と。

 国や地域関係なく、人々は縁起のよいものを好む。中国は縁起がよいものといえば、みなさんお馴染みの赤色や逆さまに飾る「福」などがある。では、数字「1688」は縁起のよいものなのか、どう縁起がよいのか。

 中国語「发达,发财」という単語がある。
 注:「发」(日本語:発)
 これは、事業が発展して成功する、または莫大な財をもたらすという意味。

 両者発音が似ているからか、数字「8」は、この「发」を連想させるものとなっている。

 また、数字「1」「6」は、中国語「一溜,一路」と発音が似ている。これは、「ある過程、ある間」という意味がある。

 つまり「1688」は中国語の語呂合わせで、事業が成長、発展し続ける、儲かる、という意味なのである。

 ここまで書くと、日本の十日えびすを思い出した。縁起物(福笹、熊手)を求め、大勢の人が参拝にやってくる、お正月以上の盛り上がりを見せてくれる十日えびす。

 「1688」のナンバープレートは、福笹、熊手のようなもので、ハイリスクハイリターンの世界で奮闘する人々のささやかな願いなのであろう。

青島見聞

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うさぎマークのキャラメル

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Pokemon Go

 ニュースを読んで、ニュースからことばを学ぶのは、とてもおすすめ!といっても、慣れない言語でニュースを読むのはなかなか大変なものである。最初は、見出しからはじめるといいと思う。

 これは、今日のPokemon Goと任天堂に関するニュースのヘッドラインである。
ーー「任天堂股价过山车 《Pokemon Go》难支撑业绩」

 Pokemon Goがリリースされて任天堂の株価はどこまで上がるの、というほど暴騰したと思ったら、いきなり暴落に転じた。これはまるでジェットコースターのようだ。「任天堂股价过山车」はそういう意味だ。
 股价 ⇒ 株価
 过山车 ⇒ ジェットコースター

 Pokemon ⇒ 口袋妖怪,精灵宝可梦 
 Pokemon Go ⇒ Pokemon Go,口袋妖怪 Go,精灵宝可梦 Go

練習問題からのぞく古き良き時代の面影

 写真は、テキストの1ページをスキャンしたもの。大して難しくもない練習問題なのだが、わざわざスキャンしてここに載せるわけは?

 これは、1人の普通の中学生が1日を過ごすタイムテーブルである。
 ・朝6時  起床
 ・起床後 ランニングなど軽い運動
 ・運動後 英語や国語の朗読
 ・朝ごはん
 ・学校 放課後に学校で運動や遊び
 ・帰宅 夕飯のお手伝い
 ・夕飯
 ・夕飯後 家族でテレビを見たり話しをしたり
 ・3時間勉強
 ・22時半 就寝

 この中学生の1日のタイムテーブルを見て、私は自分の中高時代を思い出した。いや、正確には小学校の時から、これとほぼ同じ毎日を12年間過ごした。これは当時の青少年のごくごく普通の生活だった。

 ・部活はないけれど、自主的に友達同士でランニングしたりボール遊びしたりした。
 ・宿題ではないけれど、朗読好きな子は毎日英語を読んでいた。
 ・夕飯のお手伝いもそうだが、年齢に応じて家事を分担するのは当たり前だった。
 ・家族間のコミュニケーションはしっかり取れていた。
 ・塾というものはないが、勉強する時間は確保できて、予習復習もなんとなくしていた。
 ・そして、夜更かしする子はいない。

 これも、古き良き時代の1つの面影といえるのだろうか。今、夏休みなど入る前こどもたちが学校からもらってくる手紙に家の手伝いを積極的にすると書いてあるのを読むと、私は情けなくなってしまう。スマホを片手にいつまでもゲームやラインをしているこどもたちの姿をみると、使い方が間違っているのではないのといいたくなる。中国語テキストの1つの練習問題から思うことが、あまりにも多かったのである。

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「貧乏暇なし」vs「白手起家」

 中国語を教える・学ぶというプロセスの中で、日中文化の違いに改めて気付かされることがある。日本の日常に何気なく使っていることわざ「貧乏暇なし」、中国語で何といったらいいでしょう?
 中国語の慣用句「穷忙乎,瞎忙乎」は、一見して「貧乏暇なし」の訳語として近いかな、と思うかもしれない。しかし、「穷忙乎,瞎忙乎」は、空回りする、要領を得ないというニュアンスが強く、哲学チックな「貧乏暇なし」の訳語としてもの足りないのだ。
 結論をいうと、「貧乏暇なし」の中国語訳として、ことわざ・慣用句・熟語、そのどれもが思いつかず、「越穷越忙、穷人再忙也穷」と現代語による説明になってしまう。 
 実際中国では、たとえ今は貧乏でも、うまくいかなくても、努力することで必ず好転する、または成功する、という考えが主流なのである。「白手起家」という熟語、中国人なら誰でも知っているはず。「白手起家」とは、何もないところからはじまって、最終的に成功する人のことをいう時に使う熟語である。
 ことわざ・慣用句・熟語は、その国に根付いている文化をよく反映していると思う。「貧乏暇なし」vs「白手起家」、なんとも対照的であろう。日本人は、現実的で洞察が鋭いというならば、中国人は、前向きで理想を追求するというところなのだろうか。
 四字熟語は、ほとんど日中共通しているが、それぞれのことわざと慣用句を比較しながら勉強してみるのも、なかなか面白そうだ。

ドナルド・トランプ氏の中国語名

 米大統領選の共和党大統領候補として指名される見込みのドナルド・トランプ氏。この方の中国語名は、下記中国語を使う5つの地域で、どうもそれぞれ違う表示になっているらしい。

 

大陆简体:唐纳德·特朗普
香港繁體:當勞·特朗普
澳門繁體:當勞·杜林普
马新简体:唐纳德·川普
台灣正體:唐納·川普

 

 同じ語圏なのに、著名人の名前が統一されないのは、問題ですね。中国本土内でも、歴史人物の名前が本によってバラバラになることがある。これは、困る。

 時々聞かれるのだが、スターバックスやマクドナルド、外国の車の名前など、どのようにしてその漢字名が決まるのか?それを決める専門的な機構はあるのか?現状からみると、おそらくそのような専門機構は存在しないと思われる。

 どの訳のどの漢字を使えばいいのかで迷ってしまう現状は、本当に困る。外国に由来するすべての名前の中国語訳を統括して決定・管理する機構があればいい。そこのデータベースにアクセスすれば、すぐに確認が取れる、というのがいい。政治絡み以外ほとんど国境がなくなっている現代では、その必要性が日に日に高くなっていると思う。そして、今までの辞書では、とても追いつかない。

サンザシのおやつ

【冰糖葫芦,糖球】

 写真の赤い串刺しになっているのは、実はサンザシ。
 サンザシは、消化吸収を助ける作用があり、生薬としても用いられるが、そのままでは酸っぱすぎて食べにくい。
 昔から中国では、写真のように、サンザシを串にさして、その上に煮詰まった砂糖(キャラメルですね)を絡める。すると、甘酸っぱい味になって、食べやすくなる。これは、【冰糖葫芦,糖球】といって、冬の中国北方の代表的なおやつなのである。
 

 真冬になると氷点下に冷え込む中国北方。そんな道端で売られる冰糖葫芦が、表面のキャラメルがバリバリと凍ってできたヒビ割れの幾何模様が透き通っていて、より美味しそうに見えるのだ。昔、もののなかった時代、この冰糖葫芦は、どれだけこどもたちの目を釘付けさせたことか。私も、その中の1人。