練習問題からのぞく古き良き時代の面影

 写真は、テキストの1ページをスキャンしたもの。大して難しくもない練習問題なのだが、わざわざスキャンしてここに載せるわけは?

 これは、1人の普通の中学生が1日を過ごすタイムテーブルである。
 ・朝6時  起床
 ・起床後 ランニングなど軽い運動
 ・運動後 英語や国語の朗読
 ・朝ごはん
 ・学校 放課後に学校で運動や遊び
 ・帰宅 夕飯のお手伝い
 ・夕飯
 ・夕飯後 家族でテレビを見たり話しをしたり
 ・3時間勉強
 ・22時半 就寝

 この中学生の1日のタイムテーブルを見て、私は自分の中高時代を思い出した。いや、正確には小学校の時から、これとほぼ同じ毎日を12年間過ごした。これは当時の青少年のごくごく普通の生活だった。

 ・部活はないけれど、自主的に友達同士でランニングしたりボール遊びしたりした。
 ・宿題ではないけれど、朗読好きな子は毎日英語を読んでいた。
 ・夕飯のお手伝いもそうだが、年齢に応じて家事を分担するのは当たり前だった。
 ・家族間のコミュニケーションはしっかり取れていた。
 ・塾というものはないが、勉強する時間は確保できて、予習復習もなんとなくしていた。
 ・そして、夜更かしする子はいない。

 これも、古き良き時代の1つの面影といえるのだろうか。今、夏休みなど入る前こどもたちが学校からもらってくる手紙に家の手伝いを積極的にすると書いてあるのを読むと、私は情けなくなってしまう。スマホを片手にいつまでもゲームやラインをしているこどもたちの姿をみると、使い方が間違っているのではないのといいたくなる。中国語テキストの1つの練習問題から思うことが、あまりにも多かったのである。