中国語の電子辞書

電子辞書の悲しい事情

 私にとって、電子辞書は仕事上の大事なパートナーである。もうずっと何年も前から中国語がメインの canon wordtank V923 を使っている。このシリーズの辞書は、ことばの解釈や文法の説明が大変的確でわかりやすくしかも丁寧。中国語学習にかかわる者にとって、実に強い味方なのである。ある一定のレベル以上のことを調べるのに、インターネット上では、全く歯も立たないのだ。

 長年使ってきたためか、少しずつ調子が悪くなってきた。新しいものに買い換えようかと、メーカーさんに問い合わせてみたら、もうそのシリーズが生産中止となって、今後も生産予定がないといわれてしまった。

 なるほど、こういう背景があったのか。モバイル+ネットの普及によって電子辞書離れが起こったということなのか。私の周りにも、私と同じように、頼りにしている電子辞書の「次世代」がなくて困っている人がけっこういる。でも、2割の人のために、企業は商品を作らないのだろう。悲しいかな。

 

 

電子書籍の利用率が2割弱で頭打ち、「利用意向なし」が増加、「関心なし」と合わせると6割以上に