中国語講師をしていると、よく聞かれます：中国語が上達するのに役立つエンタメはありますかって。
正直いって、中国語が上達する前に、中国エンタメを楽しむのはなかなか難しいところがあるかと思います。でも、何をするにしても、好きという前提のもとなら、何かとスムーズにいきやすい。
そこで、日本人の中国語学習者の間で人気が高い中国エンタメをまとめてみました！より多くの方が、中国や中国語に興味を持ってくれたらうれしいです。
映画：
①チャン・イーモウ(張芸謀)：映画監督、中国映画の巨匠。世界映画祭で数々の賞を受賞。代表作：『紅いコーリャン』『秋菊の物語』『初恋のきた道』など。
②ジェイ・チョウ(周 杰倫)：台湾出身の作曲家、歌手、俳優。若者を中心に中華圏で絶大な人気を誇る。台湾映画祭での受賞作：「不能説的秘密」（邦題：言えない秘密）が人気高い。
ドラマ：
①「新上海灘」（邦題：新上海グランド）
中国No.1の俳優ホァン・シャオミン(黄暁明)主演。
チョウ・ユンファ主演の80年代香港や大陸で高い視聴率を出した連ドラ「上海 グランド」のリメイク版、日本でも放映された。
②「後宮甄環伝 」(邦題：宮廷の諍い女)
③「歩歩驚心」(邦題：宮廷女官 若曦（じゃくぎ）)
②③とも、中国大陸・台湾・香港で高視聴率をあげ、日本でも放映された。
他、映画・テレビドラマ・アニメなど、こちらのサイトから見ることができる。
音楽：
①「五月天」：台湾の5人組ロックバンドが人気、GLAYと交流があり、日本でもデビューしたそう。
②ジェイ・チョウ(周 杰倫)：ＮＨＫ教育「テレビで中国語」でタイトルソングも歌う。
③テレサ・テン：中華圏の永遠の歌姫、数々の名曲を残している。テンポがゆっくりめの曲が多く、発音がはっきりしているため、聞き取りやすく、中国語学習に向いている。
各ジャンルの歌、音楽をこちらのサイトから聞くことができる。自分の好きな歌手の歌を簡単に探すことができる。
書籍：
①絵本：初級～中級向け
漢字だらけの本を読むには、勇気がいるものです。絵本なら、文章がわりかし簡単なだけではなく、絵も楽しめて、ストレスが少ないと思います。世界の名作なら、中国語版も揃っているので、日本語・英語・中国語を読み比べるのも、いいかもしれません。
②(エンタメから離れれしまいますが)老舎の小説：上級向け
老舎(1899～1966)は中国文学史上における巨匠の1人で、個人的に大好きな作家でもあります。
1968年のノーベル文学賞、老舎は獲得票数最多で、受賞確定となったものの、その2年前にすでになくなっていたことから、川端康成氏が受賞することに。
老舎の作品は言葉が分かりやすくしかも非常に規範的、シビアなテーマでもユーモア感は忘れない。また、その時代の人々の生活背景に基いての作品が多く、言葉の勉強以外に、当時の中国を垣間みることもできる。
その他：
ラジオを聞く：中国広播網 http://aod.cnr.cn/
ニュースを読む：人民網 http://www.people.com.cn/