中国語の勉強で、四字熟語がなかなか覚えられないのはよくあることです。ちょうどいい例があるから、「断章取义」を一緒に覚えましょうか。
ソチオリンピックで浅田真央選手SPの滑りについて、森元首相の発言内容は下記のようですが、
「ショートプログラムだから、1回何分かな。3分半くらいかな。そんなもんだったと思いますけど、それ全部やって一番最後に真央ちゃん。なんとか頑張ってくれと思って皆見ておられたんだろうと思いますが、見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと」
「大事なときには必ず転ぶ」と発言されたようにマスコミに報道され、非難が集中したと言われているのが1つの例。
さらに、「(団体戦での転倒による)傷が浅田さんに残っていたら、ものすごくかわいそうな話なんですね。負けるとわかっている団体戦に何も浅田さんを出して、恥かかせることなかったと思うんですよね。その、転んだということが心にやっぱ残ってますから」、と発言したのに、「負けると分かっている団体戦に浅田さんを出して恥をかかせることはなかった」とだけ報道され批判を浴びたといわれている例。
元全容の一部だけを切り取って、切り取られた部分だけの意味を持って、元全容の意味としようとすることが「断章取义」といいます。
決してマスコミだけにありゆることではなく、人と人のコミュニケーションがうまく取れず、伝えたいことが伝わらず、「断章取义」されることもありがちではないかと思います。
「断章取义」してもされてもよろしくないので、気をつけたいものですね。