中国現地レポ②「中国の薬局」

 中国の薬局です。

 住宅街には、必ず何軒かこのような薬局があります。中をのぞいてみると、売っている薬はあまり変わらないといった感じ。
 中国の薬局は日本のと違って、日用品は売っていません。店内売り場の大半を占めるのは、錠剤やカプセルに加工された普通の姿の薬ですが、奥には、どの薬局も漢方薬専門売り場を設けています。壁一面に木製の箱がずらりと並んで、中には乾燥した草や木の小枝のような漢方薬材が入っています。必要に応じて量り売りしてくれます。
 中国の薬局で働くには、基本的に薬剤師の免許は必要ありませんが、ここ漢方薬専門コーナーだけは、必ず専門知識のある人でないと売ることはできません。
 病院で処方される薬をここで買えば、病院より安い値段で手に入るといいます。副作用が少なく、徐々に体の調子を健康に整えてくれる漢方薬コーナーを併設して、中国の薬局はこのようにして、住宅街に根ざし、庶民の生活を支えているという印象でした。