日本の「曜日」と中国の「星期」

 中国では曜日のことを「星期一,星期二,星期三···」といいますが、昔は日本と同じ「月曜日、火曜日、水曜日・・・」といっていました。

 

 古代中国は「星期」のことを「七曜」と呼んでいたそうですが、この「七曜」は正式に時間の単位として使われるようになったのは仏教の経典が中国(唐の時代)に伝わってからです。その経典の中に「七曜」の今でいう曜日の考え方が記載されていました。

 

 それから中国は中華民国までの長~い間、曜日のことを「月曜日、火曜日、水曜日・・・」といっていました。日本からの留学僧弘法大師空海がまたその経典を日本に持って帰って、日本にも「七曜」が伝わったといわれています。

 

 中華民国で何故曜日の言い方が変わったかについてはよくわかりませんが、「月曜日、火曜日、水曜日・・・」よりは、「星期一,星期二,星期三···」のほうがおぼえやすいのではないでしょうか。

 

 「七曜」は7つの星の一周期であることから、中国語では一週間のことを「一星期」または「一周」ともいいます。

 

 正式ではありませんが、「礼拜」とのいい方もあります。キリスト教徒は日曜日に礼拝をすることから、日曜日のことを「礼拜日」または「礼拜天」というようになり、一週間のことを「一个礼拜」、曜日のことを「礼拜一,礼拜二,礼拜三···」ともいいます。このいい方は、キリスト教徒の間だけではなく、一般の人々まで浸透しています。