今日は中国の旧暦(農暦)9月9日、重陽節の日です。
何千年も昔から九九重陽節は縁起の良い日とされています。
①この日に、家族や親戚がみんなで遠足に行ったり高い所(丘や塔など)に登ったりして、秋の清々しさや美しさを満喫する伝統がありました。
②健康によい、邪気を払う作用があると伝えられる茱萸(ぐみ/和語)という植物を部屋に飾ったり、その実を身につけたりしました。
③菊の季節でもあるから、菊酒を嗜みながら菊の花を観賞することは欠かさなかったとか。
④秋の収穫を祝う意からおもち(重阳糕)を食べる習慣もありました。「糕」は「高」と音をかけて、段々と優れた人になるという願いも込められています。
⑤「双九」は「双久」と音をかけて、生命長久、健康長寿の意もあることから、重陽節は中国の敬老の日にもなっています。
季節や自然を愛し、健康や平和を願い、家族を大事にする昔の人たちの心や姿勢がよく現れていますね。